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ケアマネジャーの転職タイミング|求人が増える3つの時期と避けるべき時期 

転職したい気持ちはあるのに、「今じゃない気がする」と先延ばしにしているケアマネジャーは少なくありません。

担当している利用者や職場への引け目、転職後の条件が下がることへの不安が気持ちが重なって「もう少し様子を見よう」が半年、1年と続きます。しかし、転職を先延ばしにすればするほど、年齢を重ねてしまい選べる求人が少なくなるので注意が必要です。

この記事では、ケアマネが転職を考えるうえで知っておきたい求人が増える時期やキャリア段階別の判断基準、動いてはいけないタイミングの3点を解説します。記事を読めば、転職成功の確率を高められます。

ケアマネの転職タイミングも他業種と同様に、求人が増える時期に合わせて動くことが基本です。転職のタイミングを見極めることで、より多くの選択肢の中から自分に合った職場を選べます。

目次

ケアマネジャーが転職タイミングを誤るとどうなるか

ケアマネジャーが転職時期を確認するイメージ

ケアマネの転職のタイミングを軽く見ていると、想定外の問題が起きやすくなるので注意が必要です。ケアマネの転職時期の選択ミスが与える影響について以下の2点を解説します。

  • 繁忙期に退職を切り出すと引き継ぎが破綻し関係が悪化する
  • 求人の少ない時期に動くと選択肢が限られ妥協しやすい

繁忙期に退職を切り出すと引き継ぎが破綻し関係が悪化する

ケアマネは利用者一人ひとりに担当として紐づいているため、退職が決まってもすぐには抜けられません。引き継ぎには担当利用者の情報整理や後任ケアマネへの同行訪問、サービス事業所や医療機関への挨拶など時間と労力が必要です。

ケアマネの引き継ぎ作業を十分に行うためには、退職を伝える時期の見極めましょう。4〜5月のような繁忙期に退職の意思を伝えると新年度の業務と引き継ぎが重なり、職場全体の負担が一気に増大します。残されたスタッフとの関係が悪化しやすく、円満な退職が難しくなるケースも少なくありません。

後任ケアマネが決まるまで退職を引き延ばされるケースもあるため、繁忙期を避けて余裕のある時期に切り出すのが賢明です。
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求人の少ない時期に動くと選択肢が限られ妥協しやすい

介護業界の求人数は時期によって変動します。ケアマネの求人が少ない時期に焦って転職活動を進めると、給与や勤務形態、職場環境など本来は譲れなかったはずの条件で妥協してしまいがちです。

転職先の質を落とさないためには、ケアマネの求人が増える時期に合わせて動きましょう。ただし、時期を待つ余裕がない場合は、転職エージェントを活用する方法もあります。一般に公開されていない非公開求人を紹介してもらえるため、時期に左右されず選択肢を確保しやすくなります。

ケアマネジャーの求人が増える時期

ケアマネジャー求人が増える時期の図解

介護業界の求人量には季節的な波があります。ケアマネの求人数が増えやすい時期は以下のとおりです

  • 2〜3月(年間で最も求人数が増える)
  • 9〜10月(下半期の補充採用が集中する)
  • ボーナス後の7月・12月(欠員が生まれやすい)

2〜3月は年間で最も求人数が増える

多くの事業所が4月を年度の切り替えとしているため、4月入職に向けた採用活動が2〜3月に集中します。年間を通じて最も求人が出やすい時期であり、普段は募集をかけない人気の事業所でも求人が出ることがあります。

居宅・施設を問わず選択肢が広がるため、転職活動に最も適したタイミングです。この時期に照準を合わせるなら、12〜1月頃から情報収集や転職エージェントへの登録を済ませておくと余裕を持って動けます。

9〜10月は下半期の補充採用が集中する

ケアマネジャーの求人が増える時期を確認するイメージ

下半期のスタートとなる10月に合わせて、9〜10月は補充採用のケアマネ求人が増加します。夏のボーナス支給後に退職を決める職員が一定数いるため、8月以降に欠員が生まれやすいこともケアマネ求人増加の要因です。

9〜10月は2〜3月ほどの規模ではないものの、年間で2番目に求人が多い時期にあたります。秋の転職を検討している場合は、7〜8月頃から情報収集を始めておくと、好条件の求人を逃さず動けます。

ボーナス後(7月・12月)は欠員が生まれやすい

介護業界のボーナスは一般的に7月頃と12月頃の年2回支給されることが多い傾向にあります。ボーナスを受け取ってから転職したいと考えるケアマネは多く、夏・冬のボーナス支給後は退職者が増えます

事業所側も退職が増えることを見越して採用活動を進めるため、冬は10月頃から1月入職の求人が増え、夏は5月ごろから7〜8月入職の求人が出始める点が特徴です。1〜3月や7月、10月は求人が多くなる傾向にあり、年度の区切りやボーナス支給後に転職を考える人が多いことが背景にあります。

2〜3月や9〜10月の繁忙期ほどの規模ではないものの、ボーナス後は通常期と比べてケアマネ転職の選択肢が広がります。今すぐ動く必要がない状況であれば、次のボーナス支給時期に合わせて準備を進めておくと、より多くの求人の中から比較検討が可能です。

ケアマネジャーのキャリア段階別の転職タイミング

ケアマネジャーのキャリア段階ごとの転職時期を確認するイメージ

転職に適したタイミングは、求人数の波だけでなく自分のキャリア段階にも左右されます。ケアマネジャーのキャリア段階別の転職タイミングは以下の通りです。

  • 資格取得直後(現職にポストがないなら早めに動く)
  • 経験5年前後(主任ケアマネジャーの受講資格が武器になる)
  • 40代(ベテラン経験が最も評価される時期)

ケアマネ資格取得直後(現職にポストがないなら早めに動く)

ケアマネジャーのキャリア段階を整理するイメージ

ケアマネの資格を取得した直後は「現職の職場環境のままケアマネとして働けるか」を確認しましょう。

小規模な施設やポストが埋まっている職場では、資格を持っていてもケアマネとして配置されないことがあります。ケアマネとしてポストがない場合は、資格取得直後が転職を検討するよいタイミングです。

ケアマネ実務研修で得た知識が新しいうちに実務に入れる点もメリットですし、早期に経験を積むことでその後のキャリアの幅も広がります。資格取得後の流れを把握しておくと、転職先での立ち上がりもスムーズです。

経験5年前後(主任ケアマネジャーの受講資格が武器になる)

経験5年前後のケアマネが転職市場で評価されるポイントは以下のとおりです。

評価されるポイント内容
主任ケアマネの受講資格実務経験5年以上で研修の受講資格を取得。管理者候補として採用されやすくなる
実務スキルの完成度利用者対応や医療機関との連携、サービス担当者会議の運営など実務全体を一人で担える即戦力と評価される
条件交渉の有利さ経験年数が採用側の評価基準を満たしているため給与や役職の交渉がしやすい

経験5年以上になると居宅では即戦力、施設では管理者候補、地域包括支援センターでは主任ケアマネ枠と、応募できるポジションが一気に広がります。地域包括支援センターは主任ケアマネの資格を採用条件とする求人が多いため、受講資格が得られる経験5年前後が応募可能になる最初のタイミングです。

40代(ベテラン経験が最も評価される時期)

40代のケアマネは現場での経験量・人脈・対応力が評価されやすい年代です。「40代だから転職は難しい」と思い込んでいる方もいますが、介護業界では経験の厚みが採用判断に直結するため、年齢はハンデではなく強みになります。

採用側から見ると40代は定年まで10年以上の就業期間が見込めるうえ、主任ケアマネや管理職候補としての活躍も期待できる人材です。即戦力としての実務力と、組織を支えるリーダーシップの両面を備えた年代として、事業所からの需要は高い傾向にあります。

一方で50代に入ると、就業可能年数の短さから選択肢が徐々に狭まりはじめます。経験が最も武器になる40代のうちに動くことが、好条件で転職を成功させる鍵です。

ケアマネジャーが転職活動を始めてはいけないタイミング

ケアマネジャーが転職活動を避けるべき時期の図解

「いつ動けばよいか」と同じくらい「いつ動いてはいけないか」を把握しておくことがケアマネ転職の質につながります。ケアマネジャーが転職活動を始めてはいけないタイミングとして、以下の3点を解説します。

  • 繁忙期(4月)は引き継ぎが破綻しやすい
  • 求人が少ない時期(5月・12月))は妥協しやすい
  • 退職直後の焦りは同じ失敗を招く

繁忙期(4月)は引き継ぎが破綻しやすい

4月前後の繁忙期は引き継ぎが不十分になり、円満退職が難しくなります。4月は新年度の切り替えに伴い新人職員の教育が重なる時期です。職場全体が慌ただしいなかで退職の意思を伝えると、引き継ぎに十分な時間を確保できず、後任のケアマネや残されたスタッフへの負担が一気に増大します。

ケアマネの引き継ぎには担当利用者の情報整理や後任との同行訪問、サービス事業所への挨拶など相応の時間が必要です。繁忙期に引き継ぎ作業が重なると通常業務との両立が困難になり、利用者への対応にも支障が出かねません。後任ケアマネが見つからないために、退職時期を引き延ばされるケースも多くみられます。

退職を伝えるなら、ケアマネ業務が比較的落ち着く6月以降や10月前後を選ぶのが賢明です。余裕のある時期に切り出すことで、丁寧な引き継ぎと円満な退職を両立しやすくなります。

求人が少ない時期(5月・12月))は妥協しやすい

ケアマネジャーが転職活動を避ける時期を確認するイメージ

ケアマネの転職活動は求人が豊富な時期に行うのが基本です。ケアマネの求人が少ない時期に焦って動くと、本来は譲れなかったはずの条件でも、妥協してしまうリスクが高まります。

5月は新年度入社の職員によって人員が充足している事業所が多く、新規の求人募集を停止しているケースが目立ちます。12月も年末の繁忙で採用活動に手が回らない事業所が多く、ケアマネの求人数が落ち込みやすい時期です。選択肢が限られた状態でケアマネの転職先を決めると、給与や勤務形態、職場環境など条件を十分に比較できません。

ケアマネの求人が増える1〜3月や9〜10月に照準を合わせて動くことが理想です。退職を待つ余裕がない場合は転職エージェントを活用すれば非公開求人を含めた幅広い選択肢にアクセスできるため、時期に左右されにくくなります。

退職直後の焦りは同じ失敗を招く

「とりあえず辞めてから考えよう」は、ケアマネの転職で最もリスクの高い判断です。退職後に収入が途絶えた状態でケアマネとしての転職活動を始めると、経済的なプレッシャーから冷静な判断ができなくなります。

「早く次を決めなければ」という心理に追われると、NG条件の整理や求人の比較検討が不十分なまま入職を決めてしまいがちです。自己都合退職の場合、失業手当の給付開始まで約2〜3か月かかるため、失業中の生活費も確保しておかなければなりません。

実際に退職後に焦って転職先を決めた結果、前職と同じような事業所を選んでしまい、短期間で再び退職を繰り返すケアマネは多くいます。短期離職が続くと職務経歴書にも影響し、次の転職がさらに不利になる悪循環に陥る点も注意が必要です。

ケアマネの転職活動は在職中に進めることが原則です。日々の業務が忙しく自分で動く余裕がない場合は、転職エージェントに希望条件を伝えておけば、求人探しや面接日程の調整を代行してもらえます。収入の安全網を維持したまま次の職場を選ぶことが、同じ失敗を繰り返さないための最も確実な方法です。

ケアマネジャーの転職タイミングを見極めて行動しよう

ケアマネジャーが転職タイミングを見極めて行動するイメージ

ケアマネの転職タイミングは「求人の多い時期」と「自分のキャリア段階」の掛け合わせで判断すると整理しやすくなります。求人数が増えやすい時期は2〜3月・9〜10月・ボーナス後(7月・12月)が目安で、キャリア段階では資格取得直後・経験5年前後・40代が転職する判断の節目です。

在職中にケアマネとしての転職活動を進めることで、複数の求人を比較しながら冷静に意思決定できます。ケアマネを退職してから動き始めると精神的・金銭的なプレッシャーが増すため、できるかぎり在職中に行動しましょう。

ケアマネの転職タイミングの全体像をつかんだら、求人の探し方や面接対策など具体的な転職の進め方を確認しましょう。
» ケアマネジャーの転職ガイド!失敗しないためのロードマップ解説

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